花あかり

金魚が教えてくれたこと
 むかし、10年以上前、かみさんがいたとき、ちっちゃい金魚を買ってきて庭の池?(本当は、40年ほど前、兄貴が勤めていた郵便局が解体されるとき、記念にと買ってきた、コンクリート製の1メートルちょっとの丸い防火用水)で飼っていました。
 かみさんは、毎朝、「ご飯だよー」っていいながら、金魚にエサをあげていたら、いつの間にか、かみさんの手の上にのって食べる金魚も出てきました。長年かわいがってたら20センチくらいになり、始めて見る人は鯉と思ったようです。
 そのデカ金が、去年の暮れ、白鷺に獲られてしまいました。 そのあとで飼った子金魚も、私の不注意から死んでしまいました。 池の水を全部出して、何度も洗ってきれいにして、「今度はきれいな池で、注意して飼うからね」と約束しました。 右の写真は、水の無い池の底から上空の景色を撮ったものです。 金魚はこんな風に外の世界を見てるでしょうね。
池の底から見た上空
金魚がバケツにいっぱい 金魚が数匹、池の中に
金魚がショックを受けないよう、池に張った水温に慣れさせるため、バケツごと入れて、しばらくしてから池の底にバケツを沈めました。

そのうち、バケツから出られることに気づいた金魚が、数匹泳ぎだしました。
もっと多くの金魚が池に 残された金魚
どんどん外にでる金魚が増えてきました。多くはするーっと泳ぎだしますが、中にはエィっと気合を入れてバケツから飛びだす金魚もいます。 ずいぶん経っても二匹の金魚が出てません。
しばらく見ていたら、前から死んでいた一匹のそばにいます。お父さんかお母さんが亡くなって、家族がそばで悲しんでいるように。
死んだ金魚のそばに寄り添う金魚
 一時間以上経って、太陽が池に射し込んでも、死んだ金魚のそばには、あと一匹の金魚がじっとしてました。
 前に飼っていた8匹の金魚のうち、去年夏のある朝、1匹が死んでました。 すると、それまでは全部が真っ赤な金魚だったけど、残った7匹のうち1匹(右写真の右下の金魚)が以前飼っていた金魚、数日で白い金魚になっていました。これを見たとき私は、「ああ、金魚のカップルも一方が死んじゃうと、残された金魚は悲しむんだなあ」と思いました。
 今回買ってきた子金魚も、体調不良からか1匹が直ぐ死んじゃって、残された家族が悲しんでいるんだなあ。
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